賑わいを生む 町の魅力を発信する
デザイナー/映像クリエイター/田村市地域おこし協力隊 大類日和(田村市)
群馬から移住し、田村市地域おこし協力隊として活躍する大類日和さん。地域暮らしの魅力をデザインや動画で発信すること、若い世代の方の賑わいや場づくりについてお話を伺いました。
クライアントやお客さんの喜ぶ顔が見える働き方
僕は群馬県出身です。田村市の地域おこし協力隊として、株式会社ShiftでグラフィックデザインやWebデザイン、動画の制作などを行っています。もともと大きな組織の中でハタラクよりは、クライアントやお客さんの喜ぶ顔が見える働き方に興味がありました。群馬にいた頃も、デザインや映像の仕事をしていたので、このスキルを活かし、尚且つ地域に貢献できる働き方、笑顔が見える働き方として、地域おこし協力隊を選びました。今は、田村での起業する準備期間です。
地域の中の“顔の見えるつながり”
地域でハタラク面白さは、顔の見えるつながりができやすいところですね。地域でお会いした方の中には、僕が地域おこし協力隊として田村に来たことを、広報誌などですでに知ってくださっている方もいらして。制作の取材で地域の方を訪ねたときも、「ああ、田村に来た人ね」という感じで、僕が知らない方でも、すんなり受け入れてもらえることが多かったです。優しい方が多く、取材に伺っても「いいから食べなさい」とお漬物をたくさん出してくださったり。仕事そっちのけでおしゃべりに花が咲くことも多いです。次に会った時も皆さん気さくに声をかけてくださいます。地域の方に受け入れて頂けている感じが嬉しいです。
賑わいを生む居場所。交流拠点を創る
ただ、やっぱり地域の中に若いヒトが少ない点については気になっています。学校や仕事の都合で転居してしまったり、田村に暮らしていても土日は郡山や仙台に出かけてしまって町中にはいなかったり。同世代の方と田村で交流する機会が少ないと感じています。いま、僕はテラス石森を拠点に仕事をしているのですが、例えばここに賑わいを生むことはできないかな、と考えています。チャレンジショップのような形で、カフェの出店があるとか、ユニークな商品を集めたセレクトショップがあるとか。こちらから声をかけて若い世代のヒトたちをイベント的に集めるだけでなく、居場所ができることで交流が生まれるのではないかなと思います。思わずヒトが集まりたくなりような仕掛けを創ってみたいですね。
動画で発信する地域の魅力、地域の暮らし
映像の仕事も、地域に貢献できるものだと思っています。先日も田村で仲良くしていただいているお肉屋さんに取材に行き、仕事風景を撮影させてもらいました。なかなか知る機会がなかった仕事の内容がとても面白く、興味深いものでした。動画だと、この「面白い」と感じた部分を表現しやすいように思います。田村の中でも僕が「いいな」とか「面白いな」と感じるものがたくさんあります。そういったものの一番いいところを動画にして発信していくことで、田村の魅力を伝えることができます。ただきれいなものを面として切り取るのではなく、動画として見せることで、地域で暮らす面白さをそのまま感じていただけるのではないかと思います。今後は場づくりによって、町の中に賑わいをどう生みだしてくかということと、動画として切り取った町の魅力を発信することに、積極的に挑戦していきたいと思っています。