Tamura ヒトハタ
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安心して暮らしていける町をつくる

奥州福島 聖石温泉 若女将/田村市観光キャンペーンクルー 村越芽生(田村市)

福島県・田村市にある、奥州福島 聖石温泉の若女将として活躍し、2019年にはキャンプ場・聖石温泉ベースキャンプもオープン。田村市観光キャンペーンクルーとして町の魅力を発信し続ける、村越芽生さんにお話をうかがいました。

大好きな田村市でハタラクを選択

田村市生まれの田村市育ちです。一時期、別の場所で暮らしたこともありましたが、離れてみると田村市の良さがよくわかるようになり、戻りたいと思っていました。今は、田村で祖父が23年前に創業した奥州福島 聖石温泉を継いで若女将として働いています。私は三兄弟の長女ですが、親から稼業を継げとは一言も言われていません。でもこの町が好きだし、大好きなおじいちゃんが始めた温泉を残したいという気持ちから、自分で継ぐと決めました。

田村市の魅力は地域のヒトの温かさ

田村市の魅力はなんですか? とよく聞かれますが、実は一言では説明しづらいですね。私は犬を飼っていて、散歩はいつも30分くらいで終わらせる予定でいるのですが、歩き出すと、近所のおじいちゃんやおばあちゃんに話かけられます。そこで世間話をしていると、「家にトウモロコシあっか?」と聞かれて、「ないです」と答えると、畑で作ったトウモロコシをたくさん下さるんですね。いつも誰かが目をかけてくれていて、声をかけてくれる。その点に安心感を覚えますし、近所に住んでいらっしゃる方はみんな自分のおじいちゃん、おばあちゃんのように感じています。ヒトの温かさは田村の大きな魅力だと思います。

町の賑わいを生むキャンプ場をオープン

地域の同級生は自分も含めて15人ですが、ほとんどの人が仙台や郡山などへ出ています。同級生で残っているのは私ともう一人の方だけですね。若い人達が集まる場所や働く場所が少ないことも影響していると思います。このことをこのまま見過ごしてしまうと町が廃れてしまう、誰かが問題視しないといけないと思いました。そこで、自分なりの取り組みのひとつとして、2019年に聖石温泉ベースキャンプをオープンしました。聖石温泉の前の道路は、日本一周の旅をされている方が多く通行されます。これまで、温泉を利用してくださる方もいましたし、旅の途中に、父とお酒を飲んで語らってくださる方もいらっしゃいました。そうした方々が集う場所としてキャンプ場を作りました。情報発信にはSNSを活用しています。旅行者の方の口コミ効果もあり、夏場は毎日15名程の方が利用してくださるまでになりました。この賑わいを町の方も好意的に見守ってくださっています。若い人達が活躍できる町にすることは私一人の力ではできませんし、都市部のまねをすることでもないと思います。田村なりの魅力を作っていくことができればと思っています。

田村市観光キャンペーンクルーとしても町の魅力を発信

田村を若い人達が戻ってきたいと思えるような町にしたいと思っています。でも自分は田村が大好きなので、反対の気持ちを考えるのは難しいことです。少しでも町の魅力を再発見して発信していけるように、田村市観光キャンペーンクルーとしても活動しています。これは、市によって選任され、観光PRなどを行うものです。2020年には第7期に続き、第8期のクルーとしても選任されました。ここでも、市に依頼されたイベントへ参加するだけでなく、SNSによる情報発信に力をいれています。クルー同士協力して、町の情報を調べ、独自の観光情報を発信し続けています。学生時代は勉強があまり好きではありませんでしたが、今は町のために学び、発信することを楽しめています。

どんな立場の人も安心して暮らしていける町をつくる

来るヒトにも、住むヒトにも田村を好きになってもらいたいと思っています。そのために賑わいをつくりたいですし、温泉やキャンプ場が役に立てば嬉しいと思っています。もうひとつの大きな目標は、障がいのある人とその家族が安心して暮らせる町をつくるというものです。弟が障がいをもっていることで、気が付いたことが少なからずあります。障がいを理解できないヒトが居るのもわかります。以前、障がいのある方が葡萄を育てて、ワインをつくる施設の話を聞きいたことがあり、その仕事を「かっこいい!」と思いました。そんな風に、障がいをもっている方でも活躍できて、かっこいい!と思える仕事を田村でもつくりたいです。ハタラクを通して身近なところに障がいのある方が、当たり前にいる環境が生まれれば、偏見も無くなるのではないでしょうか。“いろいろな立場の方が安心して暮らしていける町”を田村で創っていきたいと思います。