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田村市でチャレンジする地域プレーヤーを紹介するオンラインイベント開催!
【第1回】地域おこし協力隊からワッフルで創業しちゃったはなし。 福島県田村市で地域おこし協力隊として活動しつつ、手持ち0円からクラウドファンディングでキッチンカーを購入し、地域産品を使ったワッフル店を立ち上げた大島草太さんのお話を聞くトークショーセッションを開催します! 【トーク内容】 「地域おこし協力隊」「クラファン成功者」「起業家」としての3つの顔や裏側に迫ります。その1 なぜ田村市の地域おこし協力隊になったの?その2 地域のリアルその3 地域で事業を起こす可能性その4 クラウドファンディング成功の秘訣ファシリテーターは起業型地域おこし協力隊として田村市で活動中の大類日和さん。若いパワー溢れる2人のリアルトークを皆様にお届けします♪ 【参加特典】 ——————————————————————————————★ご参加いただいた皆様には田村市産品プレゼント★・田村市の新米2.5合分・大島さんのワッフル店で使える商品券1,000円分——————————————————————————————「地域おこし協力隊になりたい!」「クラウドファンディングの話が聞きたい!」「まちづくり・地方創生に興味がある!」etc…田村市を知らなくてもOK!是非ぜひお申し込みください♪ 【イベント概要】 —————————————————————————————————■日時:11月6日(金)19:30~20:30■スピーカー:大島草太さん(https://twitter.com/kokagekitchen)■ファシリテーター:大類日和さん(https://hataraku.life/456/)■参加方法:zoom(オンライン)■定員:10名■参加費:無料■申込方法:下記の応募フォームよりお申し込みください。※定員になり次第、受付締切とさせていただきます。◇Googleフォームhttps://forms.gle/85b8FXPKQvFJRkQg7—————————————————————————————————
自然との共生 山を創る
田村市に生まれ田村市に育った桑原直人さん。自然とヒトとの共生をテーマに、山に向き合い、山を創るきこりとして活躍されています。 自然の中でハタラク 山でハタラク 生まれ育った田村市できこりを生業にしています。学生時代は電気について学んでいましたが、就職する時に「自然の中で働きたいとい」と思うようになっていました。就職活動中に、偶然ハローワークで森林組合の求人を見つけ「これだ!」と林業の世界に飛び込み、きこりになって18年経ちました。 木を切るという殺生の理由を考える きこりの仕事は森林整備です。間伐を行いながら、木を育て、森を守ります。木は日の光があって水があれば成長するので、育てることは自体はそれほど難しくありません。難しいのは、「自然とヒトがどうやって共生してくのか」ということですね。例えばヒトの都合だけで無作為に木を切ると、暮らしに関わる水の流れが悪くなるということが起こります。ヒトの暮らしは自然に依存している部分が大きいので、木を一本切るだけでも自分たちの生活に影響がでます。木を切るということは殺生です。殺生するならば、切った木材を役に立てなければいけないし、殺生するだけの理由が必要です。自分たちの都合で邪魔だからと木を切ってしまうのではなく、木の命一本を奪う理由もきちんと考えて、自然とヒトが共生していくことが大切だと思っています。 自然を敬い感謝する気持ち 入山するときは一礼してから山にはいりますし、木を切る時もおまじないをしてから切ります。自然を敬う気持ちで山に向き合っています。そうすると、丸太になった木を足蹴にすることもなくなりますし、大切に優しく扱うようになります。敬う気持ちや感謝する気持ちを持つことで仕事に対する姿勢も変わってくると思いますね。殺生した木がちゃんと高く売れてほしいと思いますし、売れないともったいない、最後まで使い切るようにしたいと思っています。後輩にもこうした考え方をできるだけ伝えるようにしています。 自然とヒトとの共生 50年後を見据えた山創り 田村では、建材にするために植林した木の伐期は50年といわれています。僕も仕事を始めた年に植林をしました。50年後にその山に再び携わることを楽しみにしています。仕事ではいつも50年後、100年後と自分が死んだ先にも続くものを想像しながら働いています。 丸太の価格は1980年代が一番高く、いまは当時の三分の一程度になっています。ですから、木は売れないというイメージを持っている方も多く、相続された方の中には山はいらないとおっしゃる方もいます。昔の田村には、冬は林業、農繁期は農業を生業として家も多くありました。いまでは、山に携わらなくても生活できるようになり、山離れが起こっています。建築木材が外材に押されるなど、山離れにはさまざま理由がありますが、山の価値はひとつではありません。ヒトの心を癒す景観にしたり、映画に出てくるトトロ山のように子供と過ごせる山にするとか、持ち主のニーズに合わせて山を創ることができます。経済林としてだけない、人間の想像を遥かに超えた可能性が自然にはあります。 山と向き合う中で矛盾も感じています。自然はそもそもヒトの手を借りなくても成長します。僕は山の中に入りたいからきこりとして整備をしているけれど、間伐しなくても自然は自然のままで淘汰もされます。手をかけているのは経済林として木をお金にするための人間の都合です。山で稼ぐことと自然と共生することの折り合いをいつも考えています。田村でいきていくきこりとして、自然とヒトとの離れられない関係の中で「共生」は大きなテーマです。 自分もヒト山も木も一緒に楽しみながら、ハタラク きこりという仕事を通して、関わってくれているヒトたちみんなと楽しい方向に進んでいきたいと思っています。そのためには、自分の希望も叶えていきたいし、周りのヒトの夢も叶えてあげたい。きこりは本当に奥が深い職業だと思います。そのせいか山に入るといつも楽しいです。ハタラクのその先にいつもこの“楽しい”という気持ちを持っていたいですね。自分もヒトも山も木も一緒に楽しみながら、ハタラクを実現していきたいと思っています。
賑わいを生む 町の魅力を発信する
群馬から移住し、田村市地域おこし協力隊として活躍する大類日和さん。地域暮らしの魅力をデザインや動画で発信すること、若い世代の方の賑わいや場づくりについてお話を伺いました。 クライアントやお客さんの喜ぶ顔が見える働き方 僕は群馬県出身です。田村市の地域おこし協力隊として、株式会社ShiftでグラフィックデザインやWebデザイン、動画の制作などを行っています。もともと大きな組織の中でハタラクよりは、クライアントやお客さんの喜ぶ顔が見える働き方に興味がありました。群馬にいた頃も、デザインや映像の仕事をしていたので、このスキルを活かし、尚且つ地域に貢献できる働き方、笑顔が見える働き方として、地域おこし協力隊を選びました。今は、田村での起業する準備期間です。 地域の中の“顔の見えるつながり” 地域でハタラク面白さは、顔の見えるつながりができやすいところですね。地域でお会いした方の中には、僕が地域おこし協力隊として田村に来たことを、広報誌などですでに知ってくださっている方もいらして。制作の取材で地域の方を訪ねたときも、「ああ、田村に来た人ね」という感じで、僕が知らない方でも、すんなり受け入れてもらえることが多かったです。優しい方が多く、取材に伺っても「いいから食べなさい」とお漬物をたくさん出してくださったり。仕事そっちのけでおしゃべりに花が咲くことも多いです。次に会った時も皆さん気さくに声をかけてくださいます。地域の方に受け入れて頂けている感じが嬉しいです。 賑わいを生む居場所。交流拠点を創る ただ、やっぱり地域の中に若いヒトが少ない点については気になっています。学校や仕事の都合で転居してしまったり、田村に暮らしていても土日は郡山や仙台に出かけてしまって町中にはいなかったり。同世代の方と田村で交流する機会が少ないと感じています。いま、僕はテラス石森を拠点に仕事をしているのですが、例えばここに賑わいを生むことはできないかな、と考えています。チャレンジショップのような形で、カフェの出店があるとか、ユニークな商品を集めたセレクトショップがあるとか。こちらから声をかけて若い世代のヒトたちをイベント的に集めるだけでなく、居場所ができることで交流が生まれるのではないかなと思います。思わずヒトが集まりたくなりような仕掛けを創ってみたいですね。 動画で発信する地域の魅力、地域の暮らし 映像の仕事も、地域に貢献できるものだと思っています。先日も田村で仲良くしていただいているお肉屋さんに取材に行き、仕事風景を撮影させてもらいました。なかなか知る機会がなかった仕事の内容がとても面白く、興味深いものでした。動画だと、この「面白い」と感じた部分を表現しやすいように思います。田村の中でも僕が「いいな」とか「面白いな」と感じるものがたくさんあります。そういったものの一番いいところを動画にして発信していくことで、田村の魅力を伝えることができます。ただきれいなものを面として切り取るのではなく、動画として見せることで、地域で暮らす面白さをそのまま感じていただけるのではないかと思います。今後は場づくりによって、町の中に賑わいをどう生みだしてくかということと、動画として切り取った町の魅力を発信することに、積極的に挑戦していきたいと思っています。
【オンラインイベント】ヒト×ハタラク研究会 Vol.1 地域プレイヤーと語るナイト@福島県田村市 開催!
ヒトハタプレゼンツ「ヒト×ハタラク研究会 Vol.1」とは ヒトと地域をつなぐヒトハタ主催の「ヒト×ハタラク研究会」がスタートします! これまで「知る」にご登場していただいた地域の素敵な方々にご登壇いただき、地域のこと、ハタラクこと、ざっくばらんにお話頂きます。参加者の皆さんとも対話も取り入れながら「ヒト×ハタラク」について研究していきます。 記念すべき第1回目は「地域のプレイヤーと語るナイト@田村市」田村市で活躍する若手プレイヤーたちによる座談会です!実際に地域で暮らし、地域でハタラクのリアルをお話頂きます。日時:7月29日(水)19:30~21:00会場:オンライン(下記申し込みフォームにてお申し込みください)参加費:無料 ゲストKokage kichen代表/地域おこし協力隊 大島草太さん地域おこし協力隊 大類日和さん一般社団法人Oval代表理事/ママカラ防災代表 添田麻美さん奥州福島 聖石温泉 若女将/田村市キャンペーンクルー 村越芽生さん Key word・田村市ってどんなところ?・地域でハタラクってどんな感じ?・地域暮らしの魅了は?・移住者でも活躍できる?・通いながら実現できることは? などなど 地域暮らしに興味を持っている方、町づくりに興味のある方、福島に興味あり!の方、プレイヤーのお仕事に興味ありの方、まずは座談会にご参加ください。 あなたの未来へのヒントや、気づきがきっとあるはずです!
楽しみながらハタラクことで、誰かを幸せに
福島県・田村市を中心に、川内村周辺を含むあぶくま地区で活躍する大島草太さんにお話を伺いました。ご自身の経験から見つけた生きる、ハタラクの価値。地域おこし協力隊としても活躍しながら、地域と共創する事業に取り組まれています。 大学時代にフィールドワークで出会った都路町に移住 栃木県出身です。教員になろうと思っていたので、カリキュラムが充実している福島大学に進学しました。大学1、2年生の時にフィールドワークで川内村に出会い、地域の課題解決を行っていました。そこから田村市都路町でも活動するようになりました。3年生の時にワーキングホリデーでカナダのトロントに行き、帰国するまで中米からアジアまで20ヶ国程を旅しました。日本に戻ってからは、125㏄の高速道路も走れない小さなバイクで、福島から九州までを旅しました。国内外でさまざまなヒトと出会いながら旅を終え、自分に水の合う場所で働いて生きていこうと思い、学生時代に関わっていた都路町に移住することに決めました。 生きている大人たちがかっこいい場所 都路町に決めたのは、そこで生きている大人のヒトたちを「かっこいい」と感じたからです。都路町も震災時に一部が避難指示区域となり、ヒトが離れている時期もありました。今暮らしているヒトたちは、”何かや誰かのせいでなく、自分の想いで地域に暮らし、自分の生き方をしています。ハタラク世代だけでなく、仕事をリタイヤして自然の中で暮らしを楽しんでいるおじいちゃんやおばあちゃんもいて、その生き方もかっこいい。日本中いろいろな場所を見ましたが都路町で暮らすヒトの姿を見て、自分はこの場所で生きていこうと決めました。 世界を旅して見つけた、自分の生き方働き方 トロントでは結婚式場のキッチンで働いていました。一緒に働いていたヒトたちは、所得が多い訳ではありませんでしたし、労働時間も長かったけれど、みんなハタラクことが楽しそうでした。その姿に、それまであった“大学までストレートに進み、いい会社に行っていい仕事につく”という一点しか見ないような価値観が一気に崩壊しました。自分にとってのいい会社、いい仕事、ハタラクってなんだろう? と当時はずいぶん悩みました。でも次第に、「自分がいいと思う生き方をしよう。いい働き方を、死に物狂いで創りだそう」と思うようになりました。 地域の素材を使ったワッフルの移動販売でPR 都路町で暮らすことを決め、地域のヒトに話していく中で、どこかに勤めるのではなく、地域の課題を自分の力で解決していく働き方があるのではないかと思いました。そこで、地域の食材を使って、他地域にPRを行うKokage Kitchenを大学在学中にスタートさせました。Kokage Kitchenはキッチンカーで、川内村のそば粉と実、田村市の日本ミツバチの蜂蜜、都路町の卵を使ったワッフルの販売を行っています。将来的にはキッチンカーで全国を回りあぶくま地区の魅力を発信していきたいと思っています。 行政区を越えたあぶくま地区での活動 都路町を中心に活動はしていますが、暮らすうちに地域のヒトが行政区にこだわっていないことに気が付きました。僕自身も都路町だけでなく、川内村なども含む、あぶくま地区をベースに活動している意識です。その中で、現在は田村市の地域おこし協力隊として、グリーンパーク都路の活性化と、2020年にスタートするクラフトビール会社のお手伝いもしています。グリーンパーク都路では、第1、3月日曜日の月2回、Kokage Kitchenも出店し、地域へのヒトの流れを生みだしています。今の目標は、協力隊の任期中に地域の方との関係をさらに深め、自分の事業も形にしていきながら、3年待たずに事業一本でやっていきたいと思っています。 自分が楽しくハタラクことで周りも幸せに 都路町ではヨソモノだった自分も歓迎してもらえました。地域に入っていったときは学生でしたが、起業したことで学生として見られることはなくなり、一人の事業者として周りの方が対等に扱ってくださっています。復興を掲げ、一緒に協力し合う。その一員であることが嬉しいです。都路町だけでなくあぶくま地区全体にいえることだと思いますが、新しいチャレンジについて応援してくれるヒトが多い場所です。先日もグリーンパーク都路でKokage Kitchenを見たおばあさんが、「楽しそうだから私も隣で、かんぷらやき(福島の郷土料理)のお店をだすわ」とおっしゃられたことがありました。僕自身が楽しんでハタラクことがそんな風に伝わって嬉しかったですね。自分が楽しみながらハタラクことで誰かが幸せになる。そんな生き方、働き方を目指していきたいです。
安心して暮らしていける町をつくる
福島県・田村市にある、奥州福島 聖石温泉の若女将として活躍し、2019年にはキャンプ場・聖石温泉ベースキャンプもオープン。田村市観光キャンペーンクルーとして町の魅力を発信し続ける、村越芽生さんにお話をうかがいました。 大好きな田村市でハタラクを選択 田村市生まれの田村市育ちです。一時期、別の場所で暮らしたこともありましたが、離れてみると田村市の良さがよくわかるようになり、戻りたいと思っていました。今は、田村で祖父が23年前に創業した奥州福島 聖石温泉を継いで若女将として働いています。私は三兄弟の長女ですが、親から稼業を継げとは一言も言われていません。でもこの町が好きだし、大好きなおじいちゃんが始めた温泉を残したいという気持ちから、自分で継ぐと決めました。 田村市の魅力は地域のヒトの温かさ 田村市の魅力はなんですか? とよく聞かれますが、実は一言では説明しづらいですね。私は犬を飼っていて、散歩はいつも30分くらいで終わらせる予定でいるのですが、歩き出すと、近所のおじいちゃんやおばあちゃんに話かけられます。そこで世間話をしていると、「家にトウモロコシあっか?」と聞かれて、「ないです」と答えると、畑で作ったトウモロコシをたくさん下さるんですね。いつも誰かが目をかけてくれていて、声をかけてくれる。その点に安心感を覚えますし、近所に住んでいらっしゃる方はみんな自分のおじいちゃん、おばあちゃんのように感じています。ヒトの温かさは田村の大きな魅力だと思います。 町の賑わいを生むキャンプ場をオープン 地域の同級生は自分も含めて15人ですが、ほとんどの人が仙台や郡山などへ出ています。同級生で残っているのは私ともう一人の方だけですね。若い人達が集まる場所や働く場所が少ないことも影響していると思います。このことをこのまま見過ごしてしまうと町が廃れてしまう、誰かが問題視しないといけないと思いました。そこで、自分なりの取り組みのひとつとして、2019年に聖石温泉ベースキャンプをオープンしました。聖石温泉の前の道路は、日本一周の旅をされている方が多く通行されます。これまで、温泉を利用してくださる方もいましたし、旅の途中に、父とお酒を飲んで語らってくださる方もいらっしゃいました。そうした方々が集う場所としてキャンプ場を作りました。情報発信にはSNSを活用しています。旅行者の方の口コミ効果もあり、夏場は毎日15名程の方が利用してくださるまでになりました。この賑わいを町の方も好意的に見守ってくださっています。若い人達が活躍できる町にすることは私一人の力ではできませんし、都市部のまねをすることでもないと思います。田村なりの魅力を作っていくことができればと思っています。 田村市観光キャンペーンクルーとしても町の魅力を発信 田村を若い人達が戻ってきたいと思えるような町にしたいと思っています。でも自分は田村が大好きなので、反対の気持ちを考えるのは難しいことです。少しでも町の魅力を再発見して発信していけるように、田村市観光キャンペーンクルーとしても活動しています。これは、市によって選任され、観光PRなどを行うものです。2020年には第7期に続き、第8期のクルーとしても選任されました。ここでも、市に依頼されたイベントへ参加するだけでなく、SNSによる情報発信に力をいれています。クルー同士協力して、町の情報を調べ、独自の観光情報を発信し続けています。学生時代は勉強があまり好きではありませんでしたが、今は町のために学び、発信することを楽しめています。 どんな立場の人も安心して暮らしていける町をつくる 来るヒトにも、住むヒトにも田村を好きになってもらいたいと思っています。そのために賑わいをつくりたいですし、温泉やキャンプ場が役に立てば嬉しいと思っています。もうひとつの大きな目標は、障がいのある人とその家族が安心して暮らせる町をつくるというものです。弟が障がいをもっていることで、気が付いたことが少なからずあります。障がいを理解できないヒトが居るのもわかります。以前、障がいのある方が葡萄を育てて、ワインをつくる施設の話を聞きいたことがあり、その仕事を「かっこいい!」と思いました。そんな風に、障がいをもっている方でも活躍できて、かっこいい!と思える仕事を田村でもつくりたいです。ハタラクを通して身近なところに障がいのある方が、当たり前にいる環境が生まれれば、偏見も無くなるのではないでしょうか。“いろいろな立場の方が安心して暮らしていける町”を田村で創っていきたいと思います。
故郷で起業 ママと共にママのために
出身地である田村市で一般社団法人Ovalを設立。ベビーマッサージ教室やママのリフレッシュや成長につながる講座を開催。現在はママによるママたちのための防災活動「ママカラ防災」の代表も務める添田麻美さんにお話を伺いました。 東京でキャリアを積み生まれ故郷の田村市へUターン 田村市で生まれ育ち、郡山市の高校に進学しました。当時は、広い世界を見てみたい、早く自立したいという気持ちがあり、高校卒業後に東京でバスガイドとして働き始めました。勤めていた7年間はとても楽しいものでしたが、次第に「福島に帰りたい」と思うようになり、帰郷を決めました。帰郷後はウェディングプランナーとして働き、結婚・出産を機に退職し専業主婦になりました。 出産後に感じていた孤独感からベビーマッサージ教室を起業 子供はとても可愛く、充実した子育て期ではあったのですが、もともと人と接することが好きだったので、家にこもって一人で子育てすることに、孤独感を感じるようになりました。出産が東日本大震災の翌年だったので、災害に対する不安も大きく孤独感は更に募っていきました。そんな時に福島で始まったばかりだったベビーマッサージ教室を知り、通い始めました。震災後ということもあり外出に不安もありましたが、思い切って外にでてみると同じ立場で同じように悩んでいる多くのママたちと出会うことができ、私だけではないという安心感を覚えました。同じ気持ちを持っているママたちが、安心して居られる場所を作りたいという思いから、自分でもベビーマッサージの資格を取得し、子供が1歳になる頃に起業し教室を始めました。その後、事業の拡大に伴い、田村市で一般社団法人Ovalを立ち上げました。 ママたちの声を集めることで始まった防災活動 教室は週に2回、午前中に2組だけというスモールスタートでした。2年目からは会場を借りて受講人数を増やし、利用者数は年間延べ800組に。教室でたくさんのママたちと関わっていくうちに、その場で出るリアルな声が聞こえるようになりました。この声に応えるべく、初めはママたちがリフレッシュできるような講座を増やしたのですが、やがて災害に対する不安をみんなが抱えていることに気が付きました。震災から数年が経ち、当時子供のいなかった女性たちがママになっています。ママになったいま、どうやって災害から子供や家族を守るのか。私自身も防災について全く知識がなかったからこそ、このままではいけないと思い「ママカラ防災」というママによるママのための防災活動をスタートさせました。昨年度は「ママカラつなぐ防災BOOK」という冊子も作成し、経験者や識者を交えた勉強会や情報発信を行っています。 成長するママたちとともに歩む新しい事業 これまで、さまざまな形で母子に関わってきて気が付いたことは、子供たちとともに、ママ自身も成長していくということです。子供の幼稚園や小学校入学のタイミングが、自分を見つめなおす機会になることが多いようです。今後はこうしたママの成長をサポートするような事業も展開していきたいと思っています。具体的には、田村の木材を利用したウッドアクセサリーの開発と制作を考えています。ママたちの楽しみや生きがいになるような事業にできればと思っています。 ヒトとヒトのつながりで支えられている事業 新しい事業のアイデアを発信してみると、すぐに「手伝うよ」「何でも言って」と声がかかるのが田村のよさですね。自分で探さなくても誰かがつないでくれたり、協力してくれる環境があり、ヒトとヒトのつながりがものすごく強いと思います。地域には時には面倒なしがらみもありますが、地域の仲間だからこそ当たり前に協力し合うという雰囲気があります。私は自分が孤独感を感じたときに「あったらいいな」と思っていたものを形にしています。こうしたものでママたちを笑顔にできればうれしいですし、ママたちの笑顔で、自分の取り組みが間違っていなかったんだ、と肯定してもらえています。これからも、地域のママと共に歩んでいきたいと思っています。 ママカラ防災Facebook Twitter Instagram
【田村市・相談会】空き家の窓口
田村市で「空き家を売りたい、貸したい」「空き家を借りたい」など、空き家の有効活用について、地域の空き家解決のワンストップセンター「空き家の窓口」による無料相談イベントが開催されます。 相談会日程 田村相談会①6月 4日(木)13:00~17:00②6月18日(木)13:00~17:00③7月 2日(木)13:00~17:00③7月16日(木)13:00~17:00※ご相談時間は、一人約1時間程度【会場】テレワークセンターテラス石森 田村市船引町石森字館108東京相談会6月13日(土)13:00~17:00【会場】移住・交流情報ガーデン 中央区京橋1-1-6 越前谷ビル 予約方法(共通) いずれの相談会も、お申込みは「田村地域空き家の窓口」まで。電話、またはメール。 ①氏名 ②住所 ③年齢(年代) ④空き家所在地 ⑤電話番号 ⑥相談希望日程 をご連絡ください。 TEL.0247-61-7579info@tamura-akiya.com 2003tamura_akiya_kippu2ダウンロード
【田村市・募集】一緒にまちづくりをしてくれる仲間を募集
この度、福島県田村市では、「移住定住促進・関係人口づくり」「空き家問題の解決業務」「地域商材の開発・販路開拓」等、地域おこし活動に意欲ある、「田村市地域おこし協力隊(地域振興型)」の隊員を募集いたします。 → 移住定住促進・関係人口づくりに興味のある方→空き家問題の解決に興味のある方 →地域商材の開発・販路開拓に興味のある方 地域のために何かしたいという想い、最後までやり遂げる責任感、自らの意思で新しい道を切り開いていく推進力のある方を募集します。 詳細はこちらから
幸せに生きていくためのハタラクを考える
福島県・田村市にあるテラス石森を運営し、地域に集うヒトとハタラク価値や魅力づくりを行っている、久保田さんにお話を伺いました。 震災で考え直した、自分の生き方働き方 僕は田村市の出身です。デザインを仕事にしたいと思っていたので、郡山の専門学校に進学し、卒業後に広告代理店に就職。デザイナーとして13年程働いていました。仕事を続けていく中で、震災を経験し、これまでの働き方に疑問がわいてきました。40代、50代と年を重ねていく中で、どう働いていどう生きていくのか考えるようになったんですね。そのうちに一つの答えとして「地元で働きたい」「地元に新しい仕事を作りたい」と思うようになりました。ちょうどその時に、テラス石森を運営する人材を探しているという話を聞き、「これだ!」と感じたので引き受けることにしました。 テラス石森に集まるヒトと共に いざ運営を始めてみると、テラス石森にはとてもユニークな人たちが集まってきてます。企業の方や起業家の方、副業の方など多様です。集まってきたヒトたちがつながることで、新しい事業も次々に生まれています。最近では田村市の魅力を再発見する事業も進めています。田村市に当たり前にあるものが、実は外から見たら魅力的なものなんじゃないかな、と思って。特産品や名物品の企画開発が進んでいます。この事業はぜひいろんな方から意見をいただいて一緒に創り上げていきたいですね。 地域や地元でハタラク価値 豊かに生きていくことを考えてみると、お金だけではないのかなとも思います。場合によってはお金で苦しくなってしまうこともあるので。物々交換やお互いの得意を交換しあうことも、自分がハタラクことで、生みだせる価値なのではないかと思っています。地域では、お金以外のこうした価値が生活を下支えしてくれることもあるので、少しくらい収入が減っても暮らしていける。こういうことが豊かに生きることにつながるのかなと思っています。 子供たちがハタラクを学ぶ場として 自分の経験から感じていることなのですが、地域は都市部に比べて、子供たちがさまざまな意味で学んだり経験したりする機会が圧倒的に少ないと思います。そのため、今後はテラス石森を教育拠点にもしていきたいという希望があります。小さな子供もそうですが、中高生くらいの子供たちが職業体験をする場としても活用していきたいですね。テラス石森に集まっている多彩な企業や起業家を知ることで、子供たちの職業感も広がるでしょうし、将来の選択肢も増えるのではないでしょうか。 大切なものを大切にしてハタラクために ヒトの働き方にはその時々によって大切にしたいものがあって、それはライフステージによって変化していくと思います。その時に大切にしたいものを大切にしながら働いていくことを僕たちは実現したいと思っています。テラス石森では自分を大切にしながらハタラクことが可能です。新しい挑戦をする場と仲間が待っています。